▲琴野巧裕(ことの・よしひろ)/ことのハートクリニック院長。富山大学医学部を卒業後、東京女子医科大学病院、済生会熊本病院心臓血管センター、やわたメディカルセンターなどで勤務。2023年に同クリニックを開業。日本内科学会認定医、日本循環器学会循環器専門医。
琴野先生:私は元々どちらかというと現場人間なんです。人にはそれぞれ得意分野があると思っていて、論文を書くのが得意な人、研究が好きな人、教育が上手な人、臨床が得意な人...私は完全に臨床向きでした。研究の道を目指すよりも、目の前に来た患者さんを助けることに集中したい、いつからかそう思うようになったことが、開業を考えるようになったきっかけです。
琴野先生:スタッフを大切にすることです。理想の医療を実現するためには、チーム医療の実践が必要です。患者さんを助けたいという思いを叶えるためにも、スタッフの健康や幸せに働けているかを第一に優先し、最終的にそれを患者さんに還元していけるようなシステムを作りたいと思いました。
琴野先生:特に小児科の外来では、子どもたちに恐怖感を与えないように気をつけています。ワクチン接種をする際も、なるべく素早く行うようにしています。
大人の患者さんに対しても、個々のニーズに合わせた対応を心がけています。スピーディーな診察を好む方には効率的に、じっくり話を聞いてほしい方にはゆっくりと時間をかけるなど、患者さんの希望に沿った診察を行っています。ただし、「早い」と「雑」は異なるという認識のもと、迅速な診察の中でも丁寧さを失わないよう心掛けていますね。
インタビュー・写真:水谷秀人