B-leafメディカル内科小児科クリニック様
導入事例

「インフルエンザAI検査回数 日本一」を実現したnodoca運用の舞台裏

B-leafメディカル内科小児科クリニック

院長:小野間優介 先生
nodoca導入時期:2023年冬
茨城県つくば市のB-leafメディカル内科小児科クリニックは、2023年にnodocaを導入。
臨床使用開始から1年足らずで1,700回*以上のnodocaによるインフルエンザAI検査を実施し、日本全国で最も臨床使用経験を有する施設です(*2024年9月現在)。

今回は院長の小野間優介先生に、発熱外来のオペレーションやnodocaの活用法についてお話を伺いました。

働く世代の患者に寄り添う

▲小野間優介(おのま・ゆうすけ)/B-leafメディカル内科小児科クリニック院長。横浜市立大学を卒業後、亀田総合病院、筑波大学附属病院などで勤務。2022年に同クリニックを開業。日本プライマリ・ケア連合学会認定総合診療専門医(家庭医療専門医)。

——クリニック名の「B-Leaf」に込められたメッセージについて、詳しくお聞かせください。

小野間先生:B-Leafという名前には様々な思いを込めています。実は、頭文字それぞれには、Bright(輝かしく)、Liberated(解放された)、Exciting(ワクワクする)、Ambitious(夢あふれる)、Future(未来)という意味があるんです。そして、その根幹には「医療や予防活動を通じて、夢あふれる未来に貢献する」という本クリニックのミッションがあります。

——このクリニックでは、どのような患者さんを想定されているのでしょうか。。

小野間先生:小児から高齢者まで幅広い患者さんに診療を提供していますが、特に働く世代の患者さんでも通いやすいクリニックづくりを目指しています。高齢者はクリニックに通院する機会が比較的多いですが、若い働き手の世代こそ、本当に医療が必要なのではないかと考えています。

例えば、働き盛りの方が体調を崩すと、病欠や生産性の低下といった問題が生じます。また、高血圧など生活習慣病の予防も、早くから始めることが重要です。しかし、彼らは時間に追われがちで、医療機関への受診をためらうことも多いのが現状です。そこで、私たちは若い世代がアクセスしやすいクリニックを目指しています。

医療DXで実現する、患者が受診しやすい環境

——Web問診やオンライン診療などを中心に、多くの医療DXサービスをクリニックに導入されているようですが、どのような目的があるのでしょうか。

小野間先生:医療DXを推進する最大の目的は、患者さんの受診ハードルを下げることです。特に若い方々が受診しやすくするためには、必要以上に時間を取らせないことが大切だと考えています。待ち時間の短縮や、患者さんの都合に合わせた予約が取れるといった点に注力しています。

 

例えば、Web予約システムを導入したことで、患者さんは24時間いつでも予約を取ることができるようになりました。電話予約だけでは、診療時間内しか予約を取れませんからね。さらに今後、AIなど新たなテクノロジーを取り入れることで、従来の診療スタイルを超えた新たな形が構築できると考えています。

——医療DXを活用した業務の効率化について、どのような方針で取り組まれていますか。

小野間先生:業務を効率化するためにDXは大事な要素です。ただし、アナログをゼロにするのは難しいですし、アナログとデジタルのバランスを取りながら、費用対効果を見て推進していくことが大切です。

 

保険医療では診療報酬によって医療機関の収入が規定されているため、クリニックの収益を高めるには診療効率を上げて、1日あたりに対応できる患者数を増やす必要があります。結果、クリニックの収支が向上することから、職員への還元にも繋がります。そのような良い循環を作っていくために、DXを推進する面もあるんです。

nodocaを用いたインフルエンザ検査の実際

——どのような患者さんにnodocaを使用されているのでしょうか。

小野間先生:基本的に、発熱外来に来られた患者さんのうちインフルエンザ検査を希望される方には、ほとんどnodocaによる検査を実施していますね。発熱外来における患者さんの受診・検査フローは、以下の通りになっています。
▲発熱外来の流れとスタッフの役割分担(各業務は医師の指示のもと実施)

——医師・メディカルスタッフは、具体的にどのような役割分担がなされているのでしょうか。

小野間先生:受付スタッフは患者さんの初期対応と最後の会計、看護師は問診とnodocaクラウドへの問診情報の転記作業、そして私が診察と検査を担当するという分担です。nodocaの運用は、クリニック全体のチームで運用しています。さらに月に2回ほどスタッフとミーティングを開いて、運用の改善点などを話し合っています。

——nodocaにおけるインフルエンザ検査の実績が日本一とのことですが、活用方法や運用のコツをお聞かせください。

小野間先生:最適な方法は施設の構造やスタッフによって異なりますが、本質的に重要なのはスタッフ全員の理解と協力を得ることです。最適な運用法を見出すためにも、スタッフの力が不可欠なんです。

具体的な話で言えば、Web問診システムの入力順序をnodocaクラウドの問診画面と揃えたことで、スタッフの入力作業を簡略化しました。患者さんに症状を発熱、頭痛、咳、喉の痛みという順でWeb問診に入力してもらうことで、ほぼそのままの順序でnodocaの画面に転記できて効率が上がりましたね。

実はこのアイデアも、先に述べたスタッフとのミーティングのなかで看護師から提案があり、運用に組み込んだ経緯があります。

▲Web問診システム画面(レイヤード社 Symview)の一部(左)とnodocaクラウドの問診入力画面(右) ※いずれも架空の患者情報
また、受付時に全ての発熱外来の患者さんをnodocaクラウドに登録しておくオペレーションを取ることで、nodocaによるインフルエンザ検査を実施すると判断した際、スムーズに検査に入れる体制を構築しています。

今後nodocaを導入される先生に向けて

——nodoca導入を検討中の先生に向けて、アドバイスをお願いします。

小野間先生:nodocaは、他の医療機器と比べて高額ではないため、クリニックでも前向きに導入を検討しやすいと思います。そういった観点から「まずは導入して、臨床使用感を試してみる」という姿勢でも良いでしょう。

さらに、インフルエンザの流行期は抗原検査キットの供給が不安定になることがありますが、nodocaがあれば検査キットの供給に右往左往することがありません。診療に集中して、患者さんにインフルエンザ検査を提供できるというメリットは大きいです。

経営的な観点からも、nodocaの導入をより検討しやすい状況になったと思います。令和6年度診療報酬改定でコロナ・インフルエンザ同時検査を含め、コロナ関連検査の診療報酬点数が下がりました。そして、インフルエンザ検査に伴う侵襲性の軽減など、患者さんへのベネフィットの提供も大切なポイントです。

まずはインフルエンザ検査における選択肢の一つとして導入してみて、使用していくなかでオペレーションを構築する。実臨床での使用感を判断しながら、自院に合う活用方法を見出していくのが良いのではないでしょうか。

インタビュー・写真:水谷秀人

nodocaの導入に関するご質問、ご相談はお気軽にご連絡ください。

CONTACT
お電話でのお問い合わせはこちら
平日10:00~17:00
ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください
nodocaの資料は
こちらから
logo_aillis
ページトップへ戻る

あなたは、医療従事者・医療関係者ですか?

ここから先は、医療従事者・医療関係者を対象に作成されております。