こどもクリニック友枝様
導入事例

「nodocaノート」に込められた想い。実臨床での1,000回を超える使用経験から

こどもクリニック友枝

院長:友枝新一 先生
nodoca導入時期:2023年夏
こどもクリニック友枝は、熊本県荒尾市に位置するクリニックです。2000年の開業以来、院長の友枝新一先生は地域の患者さんの健康を守るべく、診療を続けて来られました。2023年9月にnodocaを導入、わずか半年後の2024年3月には、1,000回以上のnodocaによるインフルエンザ検査を実施されました。

今回は友枝先生に、熊本県内の地域医療の様子やnodoca導入の背景、多くの検査を支えるノウハウなどについてお話を伺いました。

自分の医師人生と患者を見つめ、熊本・荒尾の地に開業

▲友枝新一(ともえだ・しんいち)/こどもクリニック友枝院長。熊本大学医学部を卒業後、荒尾市民病院などで勤務。2000年に同クリニックを開業。日本小児科学会認定小児科専門医、地域総合小児医療認定医。

——どのような経緯でクリニックを開業されたのでしょうか。

友枝先生:開業当時、私は43歳でした。40歳の頃から自分の医師人生を考えた時に、どのような形で働けば医師としてのパフォーマンスを最大限発揮できるかを模索し始めたのです。結局、開業することで、自分の引退のタイミングも自分で決められますし、より多くの人に貢献できるのではないかと考えるようになりました。

そして、開業場所を選ぶ際に、私が当時勤務していた荒尾市民病院で診ていた1型糖尿病の患者さん8人のことが決め手となりました。荒尾市内で開業すれば、患者さん全員を引き継いで診ることができる、私も心置きなく開業医として働けるという思いから、現在の場所にクリニックを構えることを決意したのです。

——先生からご覧になって、熊本県における地域医療の特徴をお教えください。

友枝先生:行政を含めて、関係各所とのコミュニケーションが取りやすいことが挙げられます。県内の医師同士の繋がりも強く、地域の基幹病院、診療所問わず、円滑な病診連携が行われています。
例えば、学会などでも顔見知りの先生方が多いので、「あそこの病院ならこんな先生がいる」といった具合に、お互いの専門性を把握した上で患者さんの紹介ができるんです。行政との関係も円滑ですね。私自身、荒尾市医師会の理事という役目がら、県医師会の会議に参加することもあり、保健所とも頻繁にやり取りがあります。行政や医師同士の密な連携は県の医療の特徴だと感じます。

1,000回超の検査実績を支える工夫

——nodoca導入の理由は何だったのでしょうか。

友枝先生:nodocaを導入した2023年秋頃は、全国的にインフルエンザの抗原検査キットが不足しつつある時期でした。この地域でも、キット不足の懸念が高まったのが導入の大きな理由です。キットが足りなくなったらどうしようかと悩んでいた矢先にnodocaの存在を知り、導入してみることにしました。

正直、全く新しいものなので不安もありましたが、導入後nodocaの使用感から、1週間ほどで使えると感じました。もしあのタイミングでnodocaを導入していなかったらと思うと、つねに抗原検査キットの在庫不足と隣り合わせでのシーズンになっていたことからゾッとしますね。

——導入から半年でnodocaによる多くの使用経験を積まれてきましたが、これまでどのような工夫をされてきたのでしょうか。

友枝先生:スタッフ間の役割分担と連携を大切にしてきました。メディカルスタッフとも連携して、効率的な運用を心がけています。また、患者情報や問診内容を入力する端末を複数用意し、同時並行で3人の患者さんの検査を進められるようにしました。導入1ヶ月前にWi-Fiを強化していたのも幸運でした。
使用経験を通じて日々オペレーションを改善するなど、ちょっとした工夫の積み重ねも、多くの患者さんへのnodocaによるインフルエンザ検査の提供につながっていると思います。

——nodoca運用の知見を記録した「nodocaノート」というものがあるとお聞きしました。どのようなものなのでしょうか。

友枝先生:「nodocaノート」は、スタッフがnodocaの使用中に気づいたことや疑問点があったらそれを改善すべく自主的に書き留めているノートです。このノートのおかげで、情報共有やPDCAサイクルがスムーズに回っています。

▲日々の運用のノウハウや悩みが記録されているnodocaノート。シーズン後半にはスタッフの習熟も進み、自然と記録頻度も減っていったという。

先日、あるスタッフが1シーズン臨床使用してみた総括をノートに書いてくれていました。私からは何も指示していないのに、自主的に振り返りをまとめてくれてたんです。スタッフ一人ひとりが当事者意識を持って業務に従事しnodocaに対してもしっかりと向き合ってくれていることが分かり、とても嬉しかったですね。

——とはいえ、今までされてきた工夫は決して容易ではなかったと思います。どんな想いから続けてこられたのでしょうか。

友枝先生:インフルエンザが疑われる場合には、従来の検査キットと遜色のない診断精度や患者さんの負担軽減など、nodocaの有用性を実感しているからです。有用なツールであれば、どんどん活用していきたい。最近はスタッフにも私の想いが伝わっているのか、協力的に動いてくれるので本当に助かっています。

院内外へのインパクト

——nodocaを導入してから、患者さんの反応はいかがでしたか。

友枝先生:患者さんやそのご家族からは好評ですね。特に、子どもは鼻にスワブをいれる検査が苦手な子が多いので、nodocaは負担が少なくて喜ばれています。患者さんのご家族の間で「あのクリニックは痛みの少ない検査をしてくれる」と口コミで広がっているようです。nodocaのおかげで、検査が苦手な患者さんの保護者が当院を選んで受診してくれるようになったというのを感じます。

——nodocaの導入がクリニック運営に与えた影響はありますか。

友枝先生:インフルエンザの検査については、抗原検査キットの在庫に対する不安が減ったのは大きいです。'23/'24シーズン、当院が診たインフルエンザの患者数は開業以来最多となりました。しかしながらnodoca導入のおかげで、全国的な抗原検査キット不足の中で、在庫確保や調整に頭を悩ませることなく診療に集中し、しっかりと患者さんに向き合うことができました。

——クリニックとして、今後どのような展望を持たれていますか。

友枝先生:今後も、私の診療ポリシーである「丁寧な診察・正確な診断・的を射た治療」を大切にしていきたいと思います。患者さん一人ひとりの症状や状況に合わせて、必要十分な検査を行い、的確な診断を下すことが私の役目。薬の処方についても、適切な薬のみ必要最小限にとどめることを心がけています。

この理念をこれからも大切にしながら、地域の子どもたちの健康を守ることが使命です。体力の続く限り、患者さんのために働き続けたいですね。

インタビュー・写真:水谷秀人

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